科学技術やＩＴのめまぐるしい発展は、大きく人々の生活の質を向上させてきました。私たち先進諸国の住民はすべからくその恩恵にあやかっていますが、その反面心や精神の面でダメージを受けやすくなっているともいえます。世の中のスピードはすさまじく速く、いつも仕事に追われ人間関係に神経をすり減らし、気持ちの逃げ場のない人が増えています。肉体的にはしっかりと栄養バランスを考えた食事や、足りない分をサプリメントなどで補ったりしてカバーすることはできますが、心の問題は全く別です。悩みやつらいことを無理に抑えつけた生活を続けていると、次第に健康のバランスが崩れてくるので気をつけたいものです。

何といっても厄介なのは、心の内側は色や形がないため客観的に見えないということでしょう。そのため責任感や協調性の高い人ほど自分を抑圧してしまいがちで、放っておくと重症化してしまうこともあります。企業業績を第一に掲げる組織の中では人は連結部品のひとつに過ぎません。すり減らした神経は不眠を呼び、体を壊さないわけはなく、そうなるとますますメンタルにも負担が重くのしかかってきて悪循環です。そうならないためにも過度なストレスには普段から留意をし、信頼できるセラピストなどを利用してみるのも、いい方法だといえそうです。